不意に出遭った神の試練 陳旭星 --120号

六月七日に、家内が関わっている女子神学院の合唱団が台東知本長老教会に招かれ、私は予定通りに巡回演唱会の旅行に参加しました。六月六日(金曜日)私はいつもの通り、早起きして中央研究院のプールへ行って三十分ほど泳ぎ、例のごとく玉蘭荘の活動に参りました。そのとき、頭が少しふらふらして、昼食も余り食べられませんでしたが、午後の活動にも参加しました。家に帰ったら熱が少し出ているようで、以前お医者さんからもらった、残りの感冒薬を飲んでから、ベッドで少し休んで、その夕方お医者さんに見てもらいました。思っていた通りお医者さんの診断は感冒だと言うことで、薬を持って行けば、台東の旅行は大丈夫だと賛成してくれました。

翌日、頭痛はやや治まりましたが体が少しだるくなりました。でも、この症状はやはり感冒からきていると思って薬を飲み、家内とともに予定どおり旅立ちました。合唱団は全員ツアーバスに乗り、直接高雄県を通って、台東の知本には夕方頃に着き、ホテルで一泊しました。私は時間通り薬は飲んでいましたが、ただ体だけはだるく感じていました。六月八日(日曜日)台東知本長老教会で行った詩歌賛美礼拝に参加し、知本教会の方々と交わり、その夕方に花連のホテルにチェックインしたときには、私は三十九、五度の高熱を出し、すぐ花連の門諾(メノナイト)病院に連れて行かれました。

医者は即座に急性肺炎と診断し、救急の手当てをしてくれました。早速抗生物質の点滴注射を打ち、家内に私をすぐ入院させるように話しました。とりわけ家内は、出来ることなら台北での治療が望ましい、との考えを医者に伝え、家内と相談の上、そのじてんでの相応しい応急手当てがなされました。合唱団のメンバーの人たちも心から関心を持ってくださり、家内に救急車で台北に急ぐことを薦めました。しかし家内は色々と考えた末、翌日の朝自強号の列車に乗ることを決心し、とりいそぎ台北へ戻り、すぐさま馬偕病院に入院しました。

あとで新聞の報道でわかりましたが、その前夜、蘇花公路に重大な交通事故が発生して、もし私たちが救急車に乗ったとしたら、蘇花公路の途中で事故に巻き込まれ、大切な救急の時間を失なっていたかも知れません。さいわいに、わたしは十日間ほど馬偕病院に入院して、無事に癒されました。今回私の病に関心を持ってくださった多くの方々に、心から感謝の思いでいっぱいです。

この度この機会を頂いて私が皆さんにお話したいことは、いわゆる急性肺炎はまさに危険な病で、仮に治療が手遅れになりますと、肺積水(肺浸潤)と言う恐ろしい病状に移行してしまい、命を失う恐れがあります。また、肺結核と言う伝染病に罹る事もよくあるのです。

今回の出来事で、私がとりわけ衝撃を受けたのは、この度私がこんなにひどい目に遭わされたのは、神様が私の無頓着に警告を示されたということです。私たちは、神様が人のさまざまな試練を通して、神の知恵と愛を示された事実を、垣間見ることが出来ます。新約聖書のコリント人への第一の手紙、三章十六‐十七節にこう述べています:「あなた方は神の宮であって、神の御霊が自分のうちに宿っていることを知らないのか。もし、人が神の宮を破壊するなら、神はその人を滅ぼすであろう。なぜなら、神の宮は聖なるものであり、そして、あなた方はその宮なのだからである。」(口語訳)

この証しを皆さんと一緒に分かち合い、励ましあい、一緒に神様のみ言葉を心から学びたいと思います。願わくは神様が私たち一人ひとりをお守りくださり、常に健康な体を与えて下さるよう心より祈りたいと思います。ありがとうございました。

                   (常務理事)

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