玉蘭荘-高齢者を再成させてくれる場  黄富正理事/123号

二十年前、私の両親(会員・黄澤南と黄徐淑麗)は長年住み慣れた南部高雄から台北へ移り住んできました。初めての台北生活は友人もなく、右も左もわからぬ状態で始まりましたが、情熱的な南部人の二人は家にこもることなく、積極的に色々な活動に参加し、新しい友達を見つけていきました。そしてバスであちこち飛び回り、台北の環境や地理にもすっかり詳しくなりました。

 両親が台北に来て一番大きな変化は、改宗でした。もともと毎日二度の焼香を欠かさなかった仏教徒の二人でしたが、台北に来てから基督教に入信し、自他共に認めるほどの敬虔なクリスチャンになったのです。二人の改宗のきっかけとなった玉蘭荘は、日本語による高齢者のデイケアサービスを行う場所で、ここで二人は懐かしい日本語と日本文化に触れることが出来たのです。

 両親は玉蘭荘に参加するようになって心の安らぎを得、仕事に追われる私達に代わって孫の面倒をよく見てくれました。つまり玉蘭荘は、高齢者だけでなく、私達のように仕事と育児を両立させねばならない者にとっても大切な場所であるといえます。

 この度私は、今井総幹事および張明徳常務理事、陳旭星理事のご推薦により理事に就任致しましましたが、まだまだ若輩者ですし、玉蘭荘についてもそれほど詳しくありませんので、大変恐縮しております。また仕事柄海外出張も多いため、会議など出席できない場合もあるかとは思いますが、玉蘭荘の発展のために出来る限り協力させていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

玉蘭荘の皆様の健康をお祈りいたします。平安・喜楽!

(重金優子訳)

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