玉蘭荘創立二十周年を祝う慈善音楽会 陳旭星/125号

玉蘭荘創立二十周年を祝う慈善音楽会は二〇〇九年十月十七日、台北東門キリスト長老教会で約三百名のゲストを招いて開催され、多彩な出演者による豊かなプログラムが華やかに繰り広げられました。音楽会終了後は、教会に隣接する教育館ホールにおいて茶話会が開かれました。これは、来場された皆様を歓待するために会員とボランティアにより準備されたものです。

慈善音楽会のプログラムは、大きく分けて三部(合唱・独唱・独奏)に構成され、まずは、廖淑珍先生指揮による玉蘭荘会員全員の合唱で始まりました。続いては、国際的にご活躍のソプラノ声楽家矢野蓉子先生、伴奏の阪本朋子先生及び、矢野先生の愛弟子である、大谷志穂さん、藤井理紗さん、吉永裕惠さん、大藤友理さんによるソロとアンサンブルの演奏がありました。そして、それらを前後に台湾におけるハンドベルの第一人者、鄭麗純先生の独奏があり、眞に盛り沢山な内容でした。
矢野蓉子先生と阪本朋子先生には以前より玉蘭荘をご支援いただいて居りますが、創立十五年記念音楽会にもご出演いただき、その上今回の慈善音楽会にも全額自費負担で教え子四人を伴って、玉蘭荘を支援してくださいました。矢野、阪本両先生、そしてご一緒にご参加戴いた四人のお弟子さんのご支援に改めて心より感謝申し上げます。

第二部のプログラムでは、矢野先生とお若い先生方は、イタリアとフランスのオペラ、及び、ドイツ歌曲と日本の懐かしきメロディをさまざまな楽しい構成により、素晴らしい歌声を披露してくださいました。

第三部の鄭麗純先生は、ハンドベルの独奏をアメリカ留学で学び、台湾のトップパフォーマーと認められているハンドベルの演奏家です。 鄭麗純先生は胡淑慧先生のピアノ伴奏と共に賛美歌と日本の曲を澄んだ音色と絶妙な共鳴音で聴衆の心を引き付けました。 

この音楽会のもう一つのクライマックスは、矢野先生の発案で成立されたクオレの会が十周年を記念して企画された玉蘭荘に対しての支援金贈呈式でした。クオレの会は常に変わらず玉蘭荘を支援してくださり、このたび玉蘭荘創立二十週年記念に寄せて、この慈善音楽会において、意味深い支援献金を矢野先生から蔡仁理理事長に贈呈されました。
尚、音楽会の第一部では、玉蘭荘のメンバーが廖淑珍先生の指揮によって、「気球にのってどこまでも」と「バラが咲いた」の二曲を合唱させて頂きました。この合唱は半年前から皆でずっと練習してきました。皆は興奮しながらも心を込めて、丁寧に歌いました。ゲスト皆さんからその歌声は「天使のようだった」と言っていただきました。改めて、ご指導いただいた廖淑珍先生に会員一同感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

音楽会終了後の茶話会では茶菓の他に、玉蘭荘のメンバーが作った手工芸品及び習字等の作品、また、玉蘭荘合唱団の指揮者で日展でも入賞されている廖淑珍先生の水墨画や講師の楊澄谿先生の書道作品も展示されました。又、玉蘭壮の活動内容をDVDでも紹介し、ゲストの皆様に知って戴くよい機会となりました。

今回の慈善音楽会をゲストの皆さんに喜んで戴き、無事に幕を下ろすことができました。玉蘭荘のメンバー一同、記念音楽会を成功に終わらせることが出来たことを、神様に心より感謝を申し上げます。玉蘭荘の営みがこれからも益々順調に発展できるよう皆で努力し励まし合いましょう。
 

(理事)

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