玉蘭荘と国際日語教会の交流会/品川 淳 国際日語教会長老-(128)

日語教会に所属して八年余になりました品川です、よろしくおねがいします。ご承知の如く、両グループ共に共通点が多々あり、楽しみにしておりました。そして、玉蘭荘には日本語族の方々が二百名近くおられる様子で正直驚きました。以前から聞き及んでいた玉蘭荘についてのイメージでは、女性ばかりの団体と思っておりましたのに、当日は元気な男性陣が多数現れ これも驚きでした。


さて、当日の目玉、対抗歌合戦は練習を重ねただけあって、負けず劣らず良い勝負でした。懐かしい日本の童謡、唱歌からの歌合戦は、時を忘れて全員が熱中しました。日本からきた私達と、台湾の皆さんが数十年前に、歌った童謡、唱歌を歌いながら、日本と台湾の過去を思い出さずにはいられませんでした。その内容は、既にお判りでしょう。最近、台湾を訪れた日本人が決まって言う言葉は、「懐かしい古き良き時代の日本が台湾に残っている」と。彼らはこれが誠に嬉しく、台湾人の親日感情を肌で感じて、感激するのです。


私自身が、三十数年前に仕事で台湾を訪れてから、そのまま居ついてしまったのも、この感情だったと今になって思い返しております。今の日本を顧みるときに、太平洋戦争に負けたとはいえ、戦後日本文化、伝統が次々に廃れていきます。戦前戦後を生き抜いた皆さんはお判りでしょう。誠に残念なことですが、これも時代の流れです。しかし台湾には、まだまだ元気な元日本人がたくさん残っていて、貴重な日本文化を保存していて下さる。これは、将来の日本にとっても貴重です。なぜなら、終戦と共に、日本人は生きる力を失い、アメリカ文化の流入で、大部分の日本精神が奪われてしまったからです。不思議なことに、終戦時、台湾は戦勝国になりました、中華民国の弾圧があったとはいえ、日本精神は壊されずに残りました。日本精神を書物にされた多くの台湾人著者がおられるのがその証拠です。


玉蘭荘の皆様は、以上申し上げた事々の生き証人だと 私は思っております。


ここで私は三つのお薦めをいたします。


第一は台湾国際放送(短波放送RTI)を聴いていただきたい。実は、この数十年間にわたって毎日、台湾から日本語短波放送が、一時間日本に向けて行われています、その内容は当日の台湾のニュースや楽しい話題がいっぱいあります。残念ながら、台北では電波が届かず聞けませんが、インターネット放送で、一週間以内の番組を聴くことができます。


第二は中高年パソコン学習をお薦めします、このことは 友愛会でも以前申し上げたことが御座います。日本語環境でのパソコン学習は台湾では難しいことが多々ありますが、今の時代ほんとに便利な道具ですし、お助けいたしますので、勇気をだして挑んでみてください。私は台北の台湾の友人に、日本語パソコンを個人的にお教えして、もう十年以上になりますが、最高年令は八十八歳になられました。最近『なんでも一年生』を出版された著者もそのお一人です。


最後に第三は、機会があれば今後も玉蘭荘の皆さんと共に、我らの主イエスキリストにある交わりが出来ますように願っています。

ぜひ、日語教会にもお出かけください。


☆ 台湾国際放送(短波放送RTI)のインタ

ーネット放送は、こちらでお聞きいただ

けます ↓ www.rti.org.tw

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