玉蘭荘バザーを終えて/浅田友里恵-(129)

今年も恒例の玉蘭荘バザーが十二月四日にやってきました。


日頃から今年のバザーにはどんな物を出せばよいかと念頭にありながら月日がたつのははやいもです。手工芸品作成、バザー品の分類も終え、十二月を迎えました。この十二月を迎えるまで馬場さん、王英英さん、今井さんがボランティアをまとめてくださり、リードしてくださいました。


はやいと言えば、私が玉蘭荘でボランティアとして参加してからも随分と月日が流れました。七年前に初めて玉蘭荘の活動を拝見した際に、会員の皆さんが声を揃えて[あおげば尊し]を生き生き歌われていた姿に涙がじんわり湧いたのを今でも鮮明に覚えいます。

さて、私もバザーに参加する回数を重ねてきました。当日の会場は普段の活動の場とは変わり、見事なバザー会場へと変身しました。玉蘭荘バザーの素晴らしさはファンシーコーナー、日用品コーナー、和風コーナー、クリスマスグッズ、食品類、衣類、喫茶、お食事と、なんともバラエティーに富んでいる事と、お客様にとっても買い物をしやすい工夫を凝らしたレイアウトになっている会場ではないでしょうか。この日の為に会員、支援者から頂いた手工芸品、献品、海外からの寄付品が所狭しと並べられました。そして今年は李曽文恵女史(李登輝前総統夫人)からの寄付コーナーも加わり、華やかさもに増しました。当日は朝からこのバザーを楽しみにしてくださっている方が扉の前に列を作り、始まりの合図と共に、賑やかなバザーがスタート。私はクリスマスグッズの担当でしたが、テーブル一杯に手作りのビーズリースや、ツリー、オーナメントが並びました。お客さんはどなたかのクリスマスプレゼントになさるのか、皆さんそれぞれの思いがあるような趣でお買い物をしてくださいました。真っ先にハンドメイドのお花を買って行った男の子、家族連れの姿、私たちも会話を交えながら、品物もお客さんの手元へ、時間も共に過ぎてゆきました。


休憩所では、揚げたての熱々揚げ餃子や、ビーフン等を並べられたいすに腰掛け、おしゃべりを楽しみながら召しあがってらっしゃる姿もあり、手作りながらの暖かみが伝わってくる光景でした。あっという間に午後三時の終了時間を迎え、賑わっていた会場も最後の掃除と後片付けです。机もいすも、また玉蘭荘の元の位置に戻り、全ての作業が助け合いながら終了してゆきました。それぞれの協力の力が束になると形だけではない、素晴らしいさ、豊かさを生み出す事も改めて感じた一日でした。


心が温まり、感謝の気持ちで玉蘭荘を後にしたのは私だけではなかったと思います。もしかしたら、もう来年のバザーへの案を練りながら家路についていた方もいたかもしれません。皆さまお疲れさまでした! 


そしてありがとうございました。


         (ボランティア)

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