許石枝栄誉理事長の思い出/重金優子(運営委員)-(130)

私がまだ玉蘭荘の駆け出しボランティアだった頃、許長老は理事長を務めていらして、めったにお目にかかることはありませんでしたが、いつもスーツに中折れ帽という洒落た姿に、なんてハイカラな方だろう、と思っていました。


後に張明徳常務理事が許長老の自伝をおまとめになった際、微力ながらお手伝いさせていただいたのですが、その時にはじめて、許長老があれほどに波乱万丈な人生を歩んでいらしたことを知り、衝撃を受け、そのたゆまぬ努力に感銘を受けました。


私が引越しをしたとき、偶然同じ区にお住まいだった許長老はよく、「ご近所さんになったんだから、いつでも遊びにいらっしゃい」と声をかけてくださいました。結局それはかなうことはありませんでしたが、私のような若い者にも常に気さくに接して下さる方でした。


許長老、長い間本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。どうかゆっくり、ゆっくり、お休みください。

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