許理事長石枝長老を偲ぶ/陳旭星 (理事)-(130)

私が六年前玉蘭荘に入会した頃、許石枝長老は既に二期八年玉蘭荘理事長をなされ、高李麗珍女史(高俊明牧師夫人)が理事長をなさっておられました。(以前、許長老は財団法人楽山園の理事も担っておられたと聞いております。)


高李麗珍理事長が二期八年の任期を果たされた後、許石枝長老が再び理事長に選出されたことは、正に許長老が多くの人に信頼される人格者であり、又玉蘭荘を神の御業として全身で支えられ、献身的に尽くされたことを皆が認めた故だと思います。


許長老は玉蘭荘で行われる日常礼拝も月一回ご奉仕下さり、そのご自分の証を一冊の本に纏められた『神の愛といばらの人生』に描かれる波乱万丈な人生体験を、よく話して下さいました。この本を読むと許長老の歩んだ茨の人生に感動させられない者はいないと思います。とりわけ、許長老の人生を一変させた日本婦人西川静子さんとの出会い、又、台北商業学校の日本人教師清水荘太郎先生が重病で人事不省になった青年許石枝を背負って病院に運ばれ、流行性脳脊髄膜炎から救われたエピソードも、神様が如何に許長老を見守られたかが伝わってきます。


私が玉蘭荘の常務理事に選ばれて、許理事長と共に働いたときも、許長老は豊かな感情の持ち主で、常に愛と感謝を持って人を励ます優しい方でした。許長老は既にこの世の戦いを立派に戦い抜き、決められた道を走り通し、信仰を守り抜きました。いまや、義の栄冠を受けるばかりです(テモテヘの手紙二 四:七)。


願わくば神様のみ恵みにより、許長老の魂が主の平安に入れられ、ご家族の皆様に慰めと平安が与えられますよう心より祈ってやみません。

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