『好蘋友合唱團』公演記/胡瑠美常務監事-(131)

去年と今年、二年続けて「母の日」に、賛美歌、英語や日文の歌を私達の歌声で先輩の方々の前で披露し、共に楽しませて頂いたことを大変嬉しく思っております。私達のコーラスの組成は極単純で、歌が好きな家族や友人で組織され、毎週の水曜日夜七時に雅美姉の家に集まり、歌の練習をして参りました。雅美姉、黄淑恵〈雪美の大学の同級生〉と私の三人がソプラノで、雪美と范力勤(雅美の娘)二人はアルトです。指揮と伴奏を范振義老師〈雅美の夫〉が一人で担当され、又、二部合唱だけにするために范老師は、原来の楽譜を新たに編曲して歌いました。


毎週水曜日、新曲を受け取ると、すぐさま練習を始め、短時間で歌えるようになる早業は、范老師も驚いて私達は天才クラスだと賞賛していました。彼が言うには、外の合唱団と比べて、私達は小チームながらも覚えの速度は抜群だと。原因は、団員の多くは過去に長期間他の合唱団に加わり、或いは声楽の先生の個別指導を受けた生徒なので、程度が割に揃っている訳です。それにも増して、范老師が選曲に精出し、それを美しく編曲されて、毎週一曲の割合でニーズに応じて下さったのです。歌うことにより、私達の心は若返り;編曲に熱心な老師の才能も益々冴えて来ました;音楽家のストーリーを聞いたり、音楽を鑑賞することにより、私達の音楽を楽しむ能力も一層高まりました。


玉蘭荘の方々は皆とても親切で、ここに来ると私は、嘗て母がここに遺した足跡や面影が思い浮かびます。母はここで歌を歌い、健康講座に聞き入り、楽しくお食事を取り、お祈りを捧げました、又、私の父もここで、微々たる募金活動に力を注ぎました。私の父母は人を持て成すのが好きで、真心で貧困な人の助けになりました。この様な模範を元に、范老師一家は私達を心よく持て成してくれて、コーラスの練習も惜しみなく指導して下さいました。


其の報いとして、私達も自分の家庭にいるような気分で懸命に学び、素晴らしい歌を楽しむことが出来ました。皆さんも私達の歌を鑑賞すると共に、どうぞ私達を励まして下さい。
 

訳:邱明慧理事 

評論: 0 | 引用: 0 | 閱讀: 2106