健康な老年/ 鄭連徳 牧師-(132)

一、老年の特色   - 信仰の遺産 -

    ․シワがよる、ほくろも、腰曲がり、はげ頭、ひげも白く

    ․手が震え、よろめく足、歯抜け、耳聞こえず、目は疎くなる。

    ․身に添う頭巾、襟巻き、老眼、湯たんぽ、孫の手

    ․聞きたがる、欲深く、さびしがる、死にとうない

    ․気短か、グチ、でしゃばる、世話をやきたくなる

    ․同じ話ばかり、子・孫を褒め、達者自慢 - 人は嫌がる


二 、老いの現状

    ․習慣、環境を変えたくない、変化に抵抗

    ․年とともに内向的、自閉的

    ․頑なになり、自己主張が強い

    ․身の周りは自分でしているが、次第に困難。健忘症で探しも
      のばかり、心の中に余裕を持った生活がムリ。

    ․聴力、視力の低下で、生活圏が益々狭く、       

外界とのコミュニケーションが取れ難くなって孤立。


三 、百歳の秘訣

    ․やせて、小柄。

    ․水をたくさん飲む(一日2リットル)

․ 三つのタイプ

 ⊙ ホントウの健康者

     ⊙ 八十歳前大病後も生存

 ⊙ 八十歳後に病い、が普通に暮らしている

․ 適度に動く

․ 食事ではカロリー制限

․ ある程度の経済力

․ ごきげん   ︱ 精神要素

    笑顔、ユーモア、気にしない

․ 愛されて生きている

 百歳の笑顔!


四、老年の生き方

  • ① 平均年齢

台湾(二〇〇九年末)

男七十五.八八 女八十三.四六 (平均七十九)

日本(二〇〇九年末)

男七十九.五九 ︱ 世界第五位

女八十六.四四 ︱ 世界第一位(二十五年連続)

  価値は~長さでなく、生きた内容(質で)

  生きている限りは、よく生きる。

  (充実して生きる、これは心がけ次第で)

  「ピンピンコロリ」| 健康長寿

                (ピンピンと生きて、コロリと帰る)

         生存 ? ↓ 生活

                この肉体でありながら徳を身につける

                心の世界に生きてゆく

  • ① 職業別で

日本の「職業別寿命一覧表」では

 僧侶が一番長寿  (牧師も?)

․ 動く、動かないの バランス

․ 気を胸に集めない 怒、悲、憂、思いを

   葬儀が多いので、悲の感情をひきずらない

            座禅の特色

              さまざまな感情を意識し、その感情を治め、   

  心が平らかになる体験。

            読経もある種の瞑想

․ 楽しさとリラックス

    安楽 ↓ 極楽 苦 ↓ 楽 "知足"


  • ② 養生について

養生とは、︱「生」を養うこと

      ․ ものを大切にする

      ․ 文字を丁寧に書く

      ․ 服をキチンと畳む

      ․ 履きものをそろえる

      ․ 言葉をはっきり明瞭に話す

      ․ 茶碗に米粒を残さない

      ․ お辞儀を雑に行わない

-平凡なことだが、心身に安定のためにもなる。


  • ③ 末期がんでも

生命力がある患者たち

心の持ち方が決定的〔意志と行動で〕

․ 自分が主治医になったつもりで病気を見つめ、前

           向きで治療を受け、癌と闘ってゆく

        ․ 今日一日、生きる具体的目標を自覚して全力投球

           する

        ․ 人の為に成る事をする

限られた時間にも、精神性の内面化へ!


  • ② 生き甲斐

           ․ 先ず負面に注意〔知的能力の低下に成る〕

淋しい 悲しい つらい つまらない

することがない すること毎日同じ

      ․ 愚痴言わぬ、明るく楽観的  

         感謝の気持ち、他人に親切

         心豊かな老いの道 ︱ それは神からのプレゼント


   「神よ、私の若いときからあなたご自身が常に教えてくださるので、今に至るまで私は驚くべき御業を語り伝えてきました。私が老いて白髪になっても、神よ、どうか捨て去らないでください。御腕の業を、力強い御業を来るべき世代に語り伝えさせてください。」
       聖書(新共同訳)詩編七十一章十七 - 十八節


過去の教示 - 感謝 

現在の守り - 証し  (老年の祈り)

            未来の同在 - 使命

(創立二十二周年感謝礼拝(九月十九日)のお話より)
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