今あるは神の恵み/余甚足-(134)

最近の出来事の一つを「証し」致したく、筆をとりました。昨年十月二十三日の事でした。胆のう結石の急性炎症で、急診からすぐ入院、そして翌日まで待てず夜通しの手術となりました。まさに「今あるは神の恵み」で、まず神様に感謝、そして皆様方のご心配と切なるお祈りにも心から感謝しております。

 三十年前、主人と私は健康診断で共に胆のう結石があると言われました。主人の鄭は、あんな痛い目に会わずに人生を終えたにも拘わらず、やっぱり私は少し長生きしちゃったのかしらと思っております。

 聖書に「神のなさることは皆その時にかなって美しく、神は万事を益として働き賜う」とありますように、私は八十五歳になって初めて入院という経験をし、今回受けた手術にしても、神様がちゃんと段取りをつけて下さったとしか言いようがありません。それは、

 一、急診で痛みを止めた後、「もう帰っても良い」と言われたその時、タイミング良く発熱が始まってくれたお陰で再検査となり、胆のうの炎症が見つかったのです。

 二、今回の病気の原因は、半月後に迫った同学会の大会準備の過労です。ちょうど前夜、仕事の一段落がついた矢先の事でしたので、不幸中の幸いと言えます。

 三、以前から希望していた辞職(同学会の副総幹事)の願いがなかなか叶わなかったのですが、今回の手術によってやっと受け入れてもらえました。病室での職務交替という異例の事態ではありましたが...。

 手術後の経過も良く、退院後も順調で、寒さと流行感冒にも負けず、平安を下さった神様には本当に感謝するのみです。

 今回の病気でつくづく感じました事は、六人の子供たちのどの子も普段はそんなに気にかけてくれていないように思っておりましたが、この時はうるさいくらいに心配をしてくれて、孫までもが大変孝行でした。とても嬉しく、また有り難く思っています。

 さらに退院後は静養の為にと、息子の新しい家(基隆の八斗子)に一ヶ月程滞在しました。そこは山の上のマンションで空気は良く、海が眺められる美しい景色に囲まれた住まいで、居心地が良く、近くの海でとれたばかりの魚介類が新鮮で美味しく、最適の静養地でした。ただ、新しい家で電話がまだ無く、友達と会話が出来ない事と、車の運転をしない私には、息子の車にたよらねばならない事だけが少々の不便ではありましたが...。

  後日、友達に「一ヶ月、島流しだったのよ」と言うと、「それは軟禁だよ」と言う答えが返り、大笑いをしました。軟禁とは言っても、息子のコンピューターでインターネットを使い、世界の様々な美しい景色や珍しい物を見たり、音楽を聞いたりと、少しも退屈しませんでした。とっても楽しい静養が出来たと思っています。

 大変ご心配下さいました皆様の温かいお気持ちに対し、ここに改めて、心から感謝申し上げます。謝謝。           

 神は讃むべきかな   以馬内利(インマヌエル)


(前監事)

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