私の母の思い出二つ/鄭余甚足-(135)

一、母は口数が少ない方で話し上手ではなく、聞き上手型でしたが、宗教になると、どこから話しが出てくるかと思う位、話しが終わりません。親戚や友人に福音を述べ、三十数人程が洗礼を受け、クリスチャンに導きました。

二、無学の母は、聖書・賛美歌・教会週報等は、ローマ字で読んでいましたが、進学で家を離れた私達と文通がしたくて、 五十歳になってからローマ字の書き方を習い始めました。

  私も女学校時代は学寮に入りましたので、母からもらったローマ字の手紙を、今でも形見の一つとして大事に残して居ります。

  母は、いつどこにいても私の心の支えでした。限りない感謝を込めて、もう一度心から「有難う」と叫びたいのです。

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