私を変えてくれた台湾/ 清岡康枝-(137)

みなさんこんにちは。ボランティアの清岡と申します。玉蘭荘さんへ伺うようになってから約三年が経ちました。日常ボランティアとしては今まではほとんどがスープ作りかトールペイント講師ですので、なかなか多くの会員の方にお目にかかることができず残念に思っております。

トールペイントは月に一度。実は絵画はあまり得意ではないのですが、そんな私でも見栄え良く、美しく仕上がるところがトールペイントの良いところです。そしてその活動当日に作品をお持ち帰りいただき、そのままご自宅でお使いいただけるようなものを毎回作っています。今までにうちわやバック、カードケースに鏡などなど...ご自宅を楽しく明るく飾るものを毎回ご用意しています。私は筆で絵なんてとてもとても...と思わずに、気軽に参加してみませんか?はじめはみなさんそうおっしゃっての参加なのですが、自宅や持ち物にちょっと自分で作ったステキな作品があったりするとそれはそれはとっても心浮き立つもの!とても楽しく講習を進めております、是非一度ご体験ください!

 そんな才能もない私が今井さんの上手なおだてにまんまと乗せられ(笑)玉蘭荘の講師としてご縁を持つようになり、台湾での生活も八年目。

「台湾に駐在することにした」そう主人に告げられ、男の子の子供一人を連れてやってきたのはかれこれ七年前。台湾は国なのか国ではないのか、正確な地理、そして日本統治されていたことも実はまったく知りませんでした。私自身幼稚園のころから塾通いし、小学校を受験。小さな頃からそんなお勉強学校へ通うも、台湾統治の歴史を勉強した記憶がない。これは私に限らず多くのお友達にも同じことが言えました。恐らく試験用に「日本統治した場所。フィリピン、朝鮮...台湾」と、国名を暗記した程度で終わってしまったのでしょう。

台湾に来て数年が経った頃、日本人会婦人部のお仕事を通じ本格的に玉蘭荘を知ることになりました。初めて見た会員のみなさんのいきいきとしたお姿、そして懐かしい日本の童謡!そんな歌声を耳にし目にしながら目頭が熱くなったことを今でも覚えています。そして、今までの歴史を風化させたくないし、台湾を知らない、興味を持たない友人や知人に台湾をもっと知ってもらいたい!そんな気持ちもあって玉蘭荘のサポートをしようと思い始めたのでした。また、私は台北日本人学校の保護者でもあります。今年度は様々な理由もあり、小学部・中学部との交流会が初めて行われず終わってしまいます。私たちは嬉しいご縁があって台湾に移り住んでいます。ただおいしかった、楽しかった、面白かったで帰国してほしくはありません。住んだからには台湾には今まで色々な歴史があるのだよと知り伝えていく親であってほしい、子供たちであってほしい。そんな意味も含め、やはり玉蘭荘の会員の方々から直接日本人学校の方々へ今後語り継いで頂きたい、そう願っております。

台湾は本当にすばらしいところ!今まで東京にしか住んだことのなかった私にとって、馴染めぬ生活習慣に涙し、ノイローゼになりそうだった日々から一転し、ここまで楽しく過ごせるようになったのは(今ではもう日本に帰らなくて良いです。笑)、台湾の方々のあたたかいお心、おおらかな気持ち!それだけが今の私を支えてくれました。そんな台湾になにか恩返しをしたい。そんな思いもまた玉蘭荘さんへのボランティアのきっかけにもなりました。みなさんのいきいきとした笑顔、快活なお姿。そんなお姿を拝見するたび、私もまた元気づけられ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです、みなさんのご健康・ご多幸を心からお祈りいたしております。

また明日から!みなさんで一緒に楽しくまいりましょう!

(トールペイント講師、日常ボランティア)
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