[ボランティアさんのリレーコラム] 玉蘭荘と出会って/尾形 文子(ゆきこ)-(138)

ちょっぴり不安を抱いて、エプロンを着けたボランティア初日。お洒落で明るくチャーミングな女性会員の方々、心身共にピンと一本筋が通り、品格ある男性会員の方々、そして、そんな会員の方と和気藹々のボランティア・・・。古き良き時代の美しさを、今も持っていらっしゃるという驚きと同時に、何か身の引き締まる思いをしたボランティア初日でした。

 少し慣れてきた頃、一人の会員の方が、自叙伝を出版されました。何気なく読み始めましたが、そこには、私の知らなかった台湾の方々のご苦労の半生があり、一気に読みました。そしてすぐに、この方は、大勢いらっしゃる中の一代弁者であり、この玉蘭荘の会員、お一人お一人に、こうした波乱万丈の自叙伝が出来上がるだろうと推測できました。この本は、台湾やそこに生きた人々のほんの一部の人生を述べているにすぎませんが、台湾について何も知らなかった私に、台湾の歴史を知る糸口を与えてくれたばかりでなく、実に多くのことを考えさせてくれる大切な起点となりました。

 ボランティアの方の中には、開設当初から、毎回参加されている大先輩もいらっしゃいます。ボランティアの仕事について教えてくださったばかりでなく、台湾の家庭料理や身近な生活情報、そして習慣に至るまで、実に多くのことを教えてくださいました。また、若いボランティアの方は、最新の情報を発信されるばかりでなく、年格好で言えば祖父母のような会員の方と、友人のように楽しそうに交流される光景は、玉蘭荘を何とも言えない微笑ましい温もりのある所にしています。こんな温かな玉蘭荘が末永く続いて欲しい・・・そう願わずにはいられません。

 人生は、生きている時代や、その長短にかかわらず、明るく楽しいことばかりではありません。ちょっと大変だなと思った時に、生きる勇気や力が出る・・・、そんな出会いが、玉蘭荘にはあると思います。会員の方々には、人生の大先輩として、これからもいろいろなお話をしていただきたいと思います。


そして、私は、会員の方々と同世代であり、同じ時代を日本で生きた実父、そして、これから成人となっていく息子、今を共に生きる友人たちに、こうした話を伝えていきたいと思います。

 荘歌を口ずさみ、歌えるようになった今、玉蘭荘に感謝、そして、人生の先輩方、仲間の皆様に、感謝! 

                 (日常ボランティア)


◇有難うございました!

日常ボランティアの尾形文子さんは、三月にご帰国されました。一年足らずでしたが、熱心にご奉仕下さり、大変お世

話になりました。

ご主人様がまだご滞在されるそうですので、これからもご来台の際は、またお気軽にお立ち寄り下さい。お待ちしております。

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