「マナ」 林月桂牧師--117号

詩篇78編24~25節
「彼らの上にマナを降らせて食べさせ、天の穀物を
彼らに与えられた。人は天使のパンを食べた。神は
彼らに食物を送って飽き足らせられた。」

お早うございます。旧正月の時、御馳走を沢山召し上がりましたか?テレビでは毎年のように同じことを放送しています。つまり正月のとき、病院では必ず患者さんが増えます。しかも急患が多いようです。つまり食べすぎです。食物は私達人類(生物)にとって無くてはならない生命の糧です。しかし食べ過ぎると逆に生命取りになることも有ります。

イスラエルの民は出エジプトした時、荒野で40年間過ごしました。農作物(食糧)が有りません。どうやって生きたことでしょう。全能の神は彼らにマナ(manna)を与えられました。マナとは何でしょう? 現代の人はとても栄養のことを気にします。偏食しないように、栄養不足にならないように、また太りすぎや痩せ過ぎることも良くないことです。日本語の聖書では(マナ)を(パン)と訳しています。故にある信者さんが「パンだけでは足りませんね。おかずも必要です。」とおっしゃいました。そうです、確かに(パン)だけでは栄養不足になりがちです。漢文訳や台湾語訳では(食物)と訳しています。食物ならもっと広い意味でいろんなフード(food)が含まれています。

エホバ我我の神は全能なる神です。只パンでも食物でもなく(manna)をイスラエルの民に与えられました。この(マナ)は栄養万点です。でもイスラエルの民はこれだけでは満足しませんでした。お肉やお魚の味も味わいたいのです。出エジプト記16章、詩篇105:40,87:24~29を見れば分かります。神は彼らに必要な糧、要求する肉も与えられました。「天の穀物」、「天のパン」は(力ある者の食物)とも訳されています (漢文訳)。このようにして神様から与えられた(マナ)は他に比類できない完全な食物です。

出エジプト記16章によると(マナ)は毎朝イスラエル人に与えられました。ただし週の第六日目には二倍、つまり二日分のマナを集めなければなりません。それは七日目は安息日で聖日故にマナは降りません。お休みです。ただし普通の日(weekday)に二日分マナを集めた場合、翌日(昨日余分に集めたマナ)そのマナに虫がつき腐ります。全能なる神様の与えられたパン、食物名づけて(マナ)は栄養完全で、それは「天からの糧」bread of heavenとも言います。それは六日間毎日集めなければなりません、つまり、一日とも怠けられません。

私たちも毎日食物をとります。(主の祈り)にも「天の父のみ名が•••み国が•••みこころが•••きますように••」と祈ります。次には「我らの日用の糧を今日も与え給え」と祈り求めます。つまり、人間の生命の糧は一日とも欠かせないのです。肉体の食物は肉体のためにだけです。人間は肉体の食物以外に(霊)の糧も必要です。 神様から頂く(霊)の糧、(霊のマナ)も毎日たっぷり頂きましょう。

詩篇78編を通してイスラエル人の出エジプトの歴史が掻摘んで書いています。そこにもう一度神の愛とイスラエル人の神に対する反逆を述べています。それは歴史を通して見たイスラエル人のことだと思いがちですが、実は私達一人一人もそのイスラエル人に負けないぐらい神様に反逆したことがあるのではないでしょうか?
生命の糧、肉体的にも精神(霊)的にも、すなわち、両方とも人間にとっては欠かせないパンです。私たちは全能なる神から与えられた(マナ)糧が、腐らないように、栄養不良にならないように毎日たっぷり頂きましょう。

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