玉蘭荘の皆さまへ/ソプラノ歌手・千葉章代-(145)

二〇一〇年から毎年、玉蘭荘へ伺うことを澤田先生と共に楽しみにしています。

二十五周年のお祝いの式にも出席させて頂き光栄に存じ、感謝しております。


一人で台湾を訪れたのは六年前......

友人、知り合いも無く、知人から紹介して頂いた台湾人の孫君儀さんを訪ねて行きました。

「孫さんは幼稚園の先生で日本語が話せるから」とだけの情報でしたから、桃園国際空港から台北市への道のりは不安につつまれ、でも何故か不思議にも懐かしさを感じました。

幼稚園が三会場、淡水の仁濟安老所、そして民權國小での交流とコンサートが台湾コンサートの始まりでした。民權國小で出会った初めての日本人、武田美紀子さんが玉蘭荘の皆さまと繋いでくださったのです。


歴史の認識が薄かった私は、日本語世代の方々のお話に耳を傾けるようになりました。童謡、唱歌を一緒に歌いながら、何度も感動しました。「また、来年もいらっしゃい!」「いつ来てもいいですよ」「待っているからね」と、声をかけて頂くことが嬉しく、台湾で音楽、歌を通して交流を深めたいと更に強く思うようになりました。

この交流を支えて運営してくださるのは、内片貴子さん、孫君儀さん、武田美紀子さんを含む八人の「おしゃべりコンサートIN台湾実行委員会」の方々です。

あの日の不安は、たくさんの明るい笑顔と支えてくださる方々のおかげで消えてしまい、感じた懐かしさは、台湾の皆さまの温かい心を直感したのだと思います。

一年はきっと直ぐに経ってしまいますね。

再会が待ち遠しいです!

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武蔵野音楽大学ピアノ科教授  澤田勝行

歴史に翻弄され、言葉や文化を失いかけ、強要されたにもかかわらず、日本語を愛し日本を思ってくださる玉蘭荘の皆様のために、演奏を続けて行きたいと思っています。



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