キリストの香り/新理事長 都丸正夫-(147)

玉蘭荘の名前の由来は、玉蘭という花の名前から来ていると名付け親の鄭連徳牧師からお聞きしました。玉蘭の花は、夏と秋にそれぞれ一回咲きます。花の色は乳白で、とてもいい匂いがします。(ちなみに玉蘭の花言葉は、純潔、愛、芳しいだそうです。)

最近人にとって匂いが健康に重要である事がわかってきました。「認知症の発症が大きな問題となっているアルツハイマー病やパーキンソン病においても、病気の初期から嗅覚機能の低下が現れることが明らかにされてきており、その重要性が指摘されています。」

 面白い事に、衛生志向の強い日本では匂いの排除が顕著で、これほど消臭剤が売れている国はないそうです。匂いは心地よいというよりかは不快なものと考えられがちですが、「くさい」という感覚は、個人差があり心理的なものにとても影響を受けるようです。例えば、納豆の匂いを嫌いな人と好きな人がいるし、また台湾の匂いのする代表的食べ物「臭豆腐」を好きな人は、あの臭い匂いもいい匂いと言います。私も宣教師として台湾に来て「臭豆腐」を長い間食べる事ができませんでしたが、四十年ぐらい前にシンガポールから来た華僑のスタッフを接待した時、「臭豆腐」を食べたいというので家内と三人一緒に東門市場に行きました。二人が美味しそうに食べているのを見ている私に、「どうして、食べないのか」、「宣教師なら当地の物も食べられなきゃ」と。そこで、覚悟して鼻を抓んで一口食べたのが、最初で、それ以来私の大好物になっていました。

いい匂いの代表は、香水ですね。韓国の国際空港の免税店で、売り上げの一位は化粧品、香水だったそうです。また、料理のいい匂いも、食欲をそそり、人を魅きつけます。ところで、聖書にも、「香り」という言葉が出てきます。代表的なものは、香油も香りも心を楽しませる。友人の優しさは自分の考えにまさる。(箴言二十七章九節)

ですから、愛されている子どもらしく、神にならう者となりなさい。また、愛のうちに歩みなさい。キリストもあなたがたを愛して、私たちのために、ご自身を神へのささげ物、また供え物とし、香ばしいかおりをおささげになりました。(エペソ五章一-二節)

しかし、神に感謝します。神はいつでも、私たちを導いてキリストによる勝利の行列に加え、至る所で私たちを通して、キリストを知る知識のかおりを放ってくださいます。私たちは、救われる人々の中でも、滅びる人々の中でも、神の前にかぐわしいキリストのかおりなのです。(第二コリ二章十四-十五節)

友情は素晴らしい、それはあたかもよい香りのように心を楽しませ喜ばせるものであり、慰めを与えてくれると聖書は語り、パウロは、キリストが神に捧げられる香ばしい香りであり、また私たちクリスチャンもこの世でキリストの香りとして生きていくことの大切さを語っています。

玉蘭荘は、どうでしょうか? 心を楽しませ、キリストを知らない人たちをその芳しい香りで魅きつける魅力をもっているでしょうか? どうしたら良い香りでいられるでしょうか?

第一に、どんな事にもくよくよしないことです。神様がおられるのですから、大丈夫と構えていてください。「正しい者は七たび倒れても、また起き上がる。」(箴言二十四章十六節)

第二は、いつも笑顔で!人は笑うとNK細胞が増長し長生きできるという報告もあります。「何もできなくていい、ただ笑顔でいよう。」(渡辺和子)

第三は、不平不満、人の悪口を言わない。それらは、自分を傷つけ他人を傷つけるからです。「幸せは、いつも自分の心が決める。」(渡辺和子)

第四は、人生にはすばらしい目的がある。それは、命よりもっと大切なものを発見することです。そうすれば、生きるのがグッと楽になり、楽しくなります。「いのちが大切だと思っていた頃、生きるのが苦しかった。いのちより大切なものがあると知った日、生きているのが嬉しかった。」(星野富弘)

玉蘭荘で、いのちよりもっと
大切なものを発見してください。
一緒に宝探しをしましょう。

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