ボランティアさんのリレーコラム-玉蘭荘との再会/加藤佳代-150

二〇〇九年の夏、縁あって台湾人の主人と結婚し台湾にやって来ました。それまで私は、日本のリハビリテーション病院で、看護師として、長期療養の患者さんのお手伝いをさせていただいていました。結婚後台湾での生活にも慣れ、家庭以外で自分でも何かできることはないか、居場所はないかと探していました。

実は十年前に私は、台湾で中国語の勉強をしていたのですが、その時すでに玉蘭荘のことを聞いていたのです。けれど、その時は短期留学でしたから、気になりつつも一度も訪問することなく日本に戻りました。あれから十年経ち、今、私は念願の玉蘭荘でボランティアをさせて頂いています。今年で二年目になります。会員の皆さんは若々しく溌剌とされています。戦前、戦中、戦後の厳しい時代を乗り越えてこその、美しさと強さなのでしょうか。一時間かけて玉蘭荘まで通うのは、大変だと感じることもありますが、会員の皆さまの元気なお姿と笑顔に迎えられ「来て良かった。今日も頑張ろう」と励まされています。

ボランティアの合間に、会員の皆さまの諸活動にもご一緒させて頂くことがあります。金曜日の午後の活動といえばカラオケタイムです。時々私は、皆さまの歌声に聞き入ってしまい、つい器械の操作を忘れてしまうことがあります。今年の紅白歌合戦では、白組の応援団長をさせて頂き、楽しい時間を共有できました。また私は、クリスチャンではありませんが、時折礼拝に参加させていただいています。お説教に耳を傾け、共に祈ります。このような機会に恵まれたのは、神様からの導きなのではないかと、最近思っています。毎週一回のボランティア活動ですが、毎日でも来たいくらい、私にとって大切で大好きな場所となりました。そして、大好きな他のボランティアさんたちと共に、これからも活動し、玉蘭荘を益々発展させていきたいと願っています。

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