ボランティアさんのリレーコラム-慈愛に満ちた玉蘭荘/彭坤彰

ある日、国際日語教会の牧師に「彭さん、玉蘭荘でボランティアを探しているそうなんだけど、行ってみませんか?」と声をかけられました。「もちろんやりますよ!」大きな使命感を胸に抱いて玉蘭荘に通い始めて、気が付けばもう三年以上の月日がたちました。

 玉蘭荘のボランティアさん達はきっとやり手の人達ばかりに違いない、自分も頑張らなくちゃ!などと少々力みながら玉蘭荘に来ていたころの事を、今でもはっきりと覚えています。

玉蘭荘と私たちボランティアを導いているリーダー、すなわち総幹事、前任の今井さんと現任の渡部さんは、力強い機関車のような存在でありながら、実はお二人ともとても謙虚で忍耐力のある方です。言葉で、行動で私たちボランティアを導き、そして様々な個性を持たれた会員さん達に優しく接しておられます。体の不自由な方にも様々な形でケアをされています。

私は機械方面が得意なので、玉蘭荘では電球の交換や、備品や設備の修理といった雑務をお手伝いすることが多いのですが、こうして私の得意な分野で役に立つことができる奉仕の場を与えて下さった主のみ恵みに、深く感謝しています。

 活動日に会員さんと交わり、一緒にカラオケを歌うと、その歌詞や昔懐かしいメロディを聞いて幼いころの思い出がよみがえり、涙が流れてしまう事があります。すると皆さんが「泣かないで」「泣くな」と慰めてくれるのですが、皆さんのその様子から、言葉(北京語、台湾語、日本語)だけでなく目や表情でわかり合い励まし合うということを感じ、学びました。まるでぶどうの木と枝が、喜び、希望、愛という素晴らしい果実を実らせるように。

讃美歌や聖書のメッセージのお話の中で、牧師先生は主を信じる心をより高めてくださります。また友人であるなしにかかわらず兄弟姉妹のように互いに人生の経験を分かち合い、神の言葉によって慰めや勇気、知恵を与え合うことにより私たちの魂は成長し、その生命の価値をさらに豊かにすることができる、と教えてくださいます。まさに聖書の「汝の隣人を愛せよ」という教えです。

玉蘭荘という「葡萄の木」、その枝葉を神様が与えてくださいました。参加する皆さんの楽しいひと時も主が計画し与えて下さったものです。そうして豊かな価値を得た生命の尊さに私は深い感動を覚えています。人生の道を導いてくださる主に、あらためて感謝いたします。  
     
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