交流会感想文 李栄子 --114号

七月二十七日は、日本長野県高校の学生さんと台湾玉蘭荘との交流会でした。私は体格の逞しい丸山裕也君と出会いました。しっかり者のたのもしい人で、漫才も聞かせてくれました。登山が好きで火打岳に登山した時、隣の山から火口を写した写真も戴きました。私達は平均年齢七十六歳で、玉蘭荘では日本語を常用していますので、言葉には困りません、室内は忽ち元気一杯に溢れ返ってしまいました。日本の先生方は側で安心して写真を撮り、にこにこして聞いておられました。私達の孫は日本語が出来ませんので、若い子と話すのは嬉しくて、孫とお話している様な気持になり、親しく楽しく色々な事を聞いたり聞かれたりして、あっと思う間に時間は過ぎて行きました。


平野作家が台湾で日本語を話す年配者を「日本語族」と呼んだり「父さん」とか「母さん」と呼んで居りましたね、私たちは日本人より日本が好きだから、日本の本を読んだり、NHKを見たり、文を書くのもほとんど日本語です。


長野は冬季世界オリンピックの会場で有名な所ですね。空気の綺麗な、静かな地方で、雪が積もると電気がスキー場を照らして朝までスキーを楽しんでおりました。幸福な所です。私も銀世界が好きで、冬の旅行には必ず長野や湯沢を廻ります。


高校生の皆さんが、果物のおやつを喜んで食べて呉れて嬉しく思いました。時間が有りましたら、台湾の果物園にも案内したいと思いました。


思えば、六十二年前、私達もこの学生さんの齢でした。高校生か、卒業した頃でした。政府が変わり、困り果てうろうろしていて、日本語は言うべからず、治安の悪い時で、女性は余り外出しませんでした。男性は進学しても、職場に出てもかわいそうでした。当時私の兄は、逃げないと何時殺されるか判らないといって、中央山脈に一、二か月隠れて居りました。日本語から北京語に切り替える事も大変でした。


今の若者達は戦争は知らないけれど、今も世界の何所かで争っているのを見聞きしていると思います。世界平和を守るという大切なバトンを受けとって、立派に成長してください。


台湾は何でも豊かに恵まれている国です、この土地を台湾人は愛しています、一生懸命に守っております。日本の皆様も隣で見守ってくださいね。お互いに頑張って、元気に生きて行きましょう!


楽しい会でした、皆様の幸福をお祈りして居ります。

                   (会員)

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