ボランティアさんのリレーコラム—『出愛に感謝して』/加藤佳代

台湾に嫁ぎ、今年で十年目です。玉蘭荘のボランティアを始めて四年目くらいでしょうか。最初は慣れないスープ作りや果物の準備も、今は楽しくさせていただいてます。朝、会員さん達の朗らかな笑顔と挨拶に元気を頂きながら準備をするのは楽しいものです。

今年は、折り紙講師のサポートをさせていただいてます。他のボランティアスタッフに協力してもらい、会員さん達との有意義な折り紙タイムです。折り紙は折るだけではなく、ハサミで切ったり糊で貼ったりと細かい作業がありますが、皆さん器用にハサミを使われ素敵な作品を作って帰られます。私にとっても皆さんとの折り紙タイムは良い刺激となっています。

玉蘭荘でボランティアを始めてから沢山の出逢いと別れ、学びがありました。日本へ帰国された方々、あらゆる理由で離れて行った方々、そして天に召された方々。どれも大切な出愛です。忘れられないのはボランティアのEさんとKさん。Eさんは何十年もボランティアとして玉蘭荘で活躍されていました。Eさんの穏やかな口調と笑顔には沢山の方が癒やされました。Kさんは同じ国際結婚組で金曜日のボランティアでした。彼女が作るスープはとても美味しくて、会員さんはもちろん私たちボランティアも毎回楽しみにしていました。手芸やカード作りも個性的で彼女らしい作品でした。現在はお二人とも神様の元にいますが、玉蘭荘を大切にされ大好きだった二人。きっと玉蘭荘に居ることと思います。

このように時には辛い別れがある玉蘭荘ですが、全ての出愛に感謝しながらこれからも会員さんとともに成長していきたいと思っております。
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