恵みの内に/ボランティア 今井知絵

人生で一番良かった事ってなに?と聞かれたら、クリスチャンになったことだね。と、心から思う、新米ボランティアの今井知絵と申します。

実は私、今回、2度目の台湾です。前回台湾にいた頃と今回と、何が違うかと言われたら、それはもう、私の心の余裕というか平安が全然違います。前回の台湾生活では、初めての海外生活のストレスやら主人との性格の不一致、妊娠出産、育児のストレスで、家庭生活がボロボロでした。真面目な私は、良き妻、良き母であろうとして必死で、自分の理想とする温かい幸せな家庭像を目指して頑張っていました。しかしながら、一生懸命やればやるほど、こんなに私は頑張っているのに...と、非協力的な主人に対して怒りが爆発してしまうし、そのストレスが娘に向かってしまってしまうことも多々ありました。

そんな中、香港へ引っ越すこととなり、香港の教会の様々なプログラムや牧師先生とのカウンセリングを受ける機会が与えられました。そうして、自分をよく吟味し、聖書を読み、祈る中で、夫を裁き、娘を思い通りにしようとする私が、いかに夫や娘を傷つけているのか気付くことができました。結局、私の行動の動機は自分がよく見られたい、評価されたいということであって、そのために夫や娘をがんじがらめにしていたんです。なんて自己中心であったことか...こんな私と一緒に居てくれて、本当にありがとうと、主人や娘に対して、心から感謝しました。また、これまで、真面目な私は自分の罪についてよく分かっていなかったのですが、いかに自分が周りを傷つけているのか分かった故に、自分の罪の問題に直面することとなりました。そうすると、イエス様の十字架がはっきりと自分のためであったと分かるようになり、それがどれほどの恵みであるのか、恵みがはっきりわかるようになりました。

その後、こんな私が赦され、愛されていることを、ただただ神様に感謝することが自然と増えていきました。そうすると、心が自由になっていきました。

「キリストは自由を得させるために私たちを解放してくださいました。」(ガラテア5:1)
良き妻、良き母とならなければ、とか、温かく幸せな家庭を築かなくては...という自我、つまり、夫や娘を支配しようとする頑なな心にだんだんと敏感になり、それを手放したいと願うようになり(実際、自由にされていきました。)夫や娘を一人の人格として尊重することができるようになっていきました。

「自分のいのちを救おうと思うものはそれを失い、わたしのためにいのちを失うものは、それを救うのです。」(ルカ9:24)
そうして、少しずつ、自我を手放すこと、つまり、自分を捨てさせてもらうことの祝福を味わうようになりました。手放すと、本当に得たかったものが得られたという、先の聖書の言葉にあるような逆転が起こったんです。今、家庭で、主人と娘の笑顔が増え、楽しそうに過ごしている日常を、本当に感謝しています。

わたしの人生の歩みの中で、私なりに苦しんだり葛藤したりすることもありますが、どんな時も、神様はちゃんと手を引いて一緒に歩いてくださいます。だから、私は本当にクリスチャンになって良かった!と思っています。

そして、今回の台湾では、キリスト教の理念を土台とした、ここ玉蘭荘に置いていただきました。前回の台湾では余裕がなくて味わえなかったことも、今回はいっぱい体験できるのではないかと期待しています。皆様とご一緒に、良い時間を持つ機会が与えられたことを心から感謝しています。どうぞよろしくお願いいたします。
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