玉蘭荘創立34周年感謝礼拝によせて茅ヶ崎ロ│タリ│クラブ会長/杉本剛昭

茅ヶ崎ロータリークラブ、第四十六代会長の杉本剛昭と申します。本日ここに玉蘭荘創立三十四周年感謝礼拝が盛大に開催されますことは、誠に喜ばしく、心からお祝い申し上げます。

我がクラブは一九六四年に台北西北區ロータリークラブと姉妹クラブを締結してから、約六○年にわたり、お互いの会員や家族が行き来をし、友情を深め、また共同で奉仕活動を行って参りました。そして例年、この九月末頃に台北西北區ロータリークラブの周年記念式典に私どものクラブの他、日本からは東京世田谷、茨木、川越、名古屋北の5つのロータリークラブのメンバーやフィリピンのマンダルヨンロータリークラブのメンバーなどがお招きいただいております。

そして、その際に玉蘭荘様へ訪問させていただくことが二十五年前の一九九八年からの我がクラブの恒例行事となっております。コロナ禍によりしばらくの間伺うことができませんでしたが、本日は四年ぶりに訪問して、皆さまにお目にかかることができ、会員一同大変嬉しく思っております。

玉蘭荘様は一九七八年に台北市に発足した日本語キリスト教集会の「聖書と祈りの会」を皮切りに、「日本キリスト教海外医療協力会」(JOCS)より台湾に派遣された宣教師堀田久子先生が、戦争中台湾に嫁いできた日本のご婦人たちが、言葉の壁ために台湾社会との接触が少なく、孤独な生活をされているのを知ったのをきっかけに、様々なご苦労を乗り越えて、一九八九年に設立されたと伺っております。日本は現在、世界一の高齢社会を迎えているといわれていますが、台湾も高齢化が進んでいるため、台湾政府も日本同様に高齢者の福祉に力を注ぎつつありますが、振り返って、当時、玉蘭荘様の設立をされたことはまさしく先進的な取り組みであり、玉蘭荘様を創立した方たちが、キリスト信仰の愛を持って、高齢者が孤独な生活から抜け出し、人との触れ合いができる場所を築いたのは、非常に有意義なことだと感服しております。

キリストの博愛精神によって、憩いと活動の場を提供し、活動と奉仕を通して、愛と喜びのうちに相互にいたわり合い、社会の一員として尊厳ある、より充実した生活ができるようサポートをしていらっしゃる玉蘭荘様と私どもとは相通ずるところも多く、私どものロータリークラブは年齢も性別も職業もキャリアも環境も違う多様な人々が集う団体でありながら、友情と親睦を最も大切にし、相互に尊重しながら奉仕に取り組み、求める側から与える側になることで我々自身の成長につなげ、社会に対して素晴らしいものをもたらすようになるのではないかと考え、日々活動しています。現在、四十七名の会員で運営しており、若い会員が増加する傾向にありますが、これまで諸先輩が積み上げてこられた歴史を大切にし、今後とも玉蘭荘様と当クラブの関係が一層深まり、実り多き物になることを願っております。最後になりますが、玉蘭荘様のますますのご発展と、本日ご臨席の皆さまのご健勝とご多幸を祈念申し上げ、お祝いのご挨拶とさせていただきます。

本日はおめでとうございました。
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