杜詩填さんを偲んで  邱明慧 --120号

杜さんが九月四日(木曜日)にお亡くなりになりました。彼は私と同じ年の一九三二年生まれででした。その故か、私と彼は気性がよく合って、親しみ易く良い友達でした。彼はカラオケが好きで、よく私と一緒に日本軍歌等を歌ったものです。素朴で豪快な人柄で、日本教育を受けた世代の台湾人らしく、誠実ですが、口下手でした。


六年程前に玉蘭荘に入会した彼は、ある日、私が、以前玉蘭荘に来ていた双子の兄弟を亡くした痛みで、心が落ち込んでいるのを見取って、「元気出せよ」と慰めてくれた事を私はよく覚えています。彼は優しい人だなと思いました。


彼の一番の趣味は、酒と煙でした。酒は毎晩欠かさず飲むし、煙草は一日一箱(包)ぐらいだと言っていました。健康に良くないから控えるように何度も勧めましたが「少しだけだから大丈夫だ」と言い張り、聞いてくれませんでした。


朝寝坊して、何時も遅刻し、のこのこやって来て、朝の礼拝にも間に合わず、牧師さんのお説教も聞き逃す彼を見る度、私は不憫でなりませんでした。でも、無造作で、気軽な素振りで人を楽しませ、笑わせてくれる彼は、玉蘭荘の人気者でした。 
  

私は、共に過ごした日々を顧み、彼の冥福を祈ると共に、私の信仰の弱さで、六年間もの長い間、彼に何らかの霊命的な影響も与える事が出来なかったことを、心から悔い詫び、これからは、残り少ない人生で人との「出会い」をもっと大切にしたいと思います。神の御恵みで巡り合い、心と心が触れ合うことは、実に素晴らしい事です。残された時を活用し、人に思いやり深く、神の愛を分かち合いながら、充実した余生を送りたいと思って居ります。

                      
(理事)

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